さつまいもといえば「秋」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
じつは、さつまいもは年中食べられる野菜。
さつまいもの旬は9月〜12月ですが、どの季節でも美味しく食べたいですよね。
とくに気温が高くなる夏は、保存方法がとっても重要。
正しい保存方法なら、より長持ちさせることができますよ〜。
さつまいもは常温・冷蔵・冷凍のどの保存方法がよいのか見ていきましょう。
さつまいもを上手に保存するポイント
さつまいもを保存するときのポイントが大きくわけて二つあります。
それは、水に触れないことと保管場所に気をつけること。
それぞれ、詳しく説明しますね。
水分を避ける
さつまいもを日持ちさせる1つ目のポイントは、さつまいもが水に触れないようにすることです。
土が付いたさつまいもだと、つい洗いたくなってしまいますが、洗うと水に触れてしまうためNG!
さつまいもは水分に弱いため、水分が付着しているとそこから傷んでしまいます。
洗わずに乾かしてから、土をはらって保存するだけで、3ヶ月以上持つこともあるんですよ。
さつまいもの保管場所に気をつける
さつまいもは、暑さも寒さも苦手な野菜。
元々中南米原産の作物なので、冷気にはめっぽう弱いのです。
さつまいもを日持ちさせるための最適な温度は、10〜15℃といわれています。
冷蔵庫の温度は一般的に2〜5℃ほどのため、冷蔵庫に入れてしまうと、低温障害を受けてしまうのです。
さつまいもは、野菜の中でもとくに低温障害になりやすいため注意しましょう。
また、さつまいもは18℃を超えると傷みやすくなります。とくに夏場は、適切な場所に置くことが重要です。
さつまいもは湿気が苦手
さつまいもは湿気がとっても苦手。
湿気が多い所に置いておくと、日持ちしません。
でも、適温で湿気の少ない風通しのよい場所で保存すれば、1ヶ月ほど持ちます。
夏など適温での保存が難しい場合には、冷蔵庫ではなく、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
さつまいもは夏場はどのくらい日持ちする?
さつまいもの保存期間は、夏でも冬でも基本的には変わりません。
夏場は保存方法に気をつける必要がありますが、一年中同じくらい日持ちするんです。
ただし、
- 冷蔵庫で保存
- 切ったさつまいもを保存
- 水で洗う
このような場合は、保存期間が著しく短くなります。
さつまいもの日持ちは、保存方法によって差があるのです。
さつまいもの保存方法は?
先ほど保管場所には気をつけたほうがよい、とご紹介しました。
それでは常温・冷蔵・冷凍のどの保存方法が適切なのでしょうか?
それぞれ説明していきますね。
さつまいもを常温で保存
さつまいもは低温障害になりやすいので、なるべく常温保存するようにしましょう。
常温で保存する場合は、温度が10〜15℃の冷暗所がベスト。
土がついたままのさつまいもは、軽く手ではらって落とし、天日干しで乾かします。
保存する際には、洗わずに新聞紙などで1本ずつくるみ、保存場所に置くのがおすすめ。
量が多いときや、箱に入ったまま保存するときは、箱の底に新聞紙を敷いて上から新聞紙をかけると簡単です。
箱にいくつか空気穴をあけて涼しい場所で保管すれば長持ちします。
常温のさつまいもの保存期間
水洗いをしなければ、1ヶ月から3か月ほどまで持つことも。条件がよければ半年保存することも可能ですよ。
さつまいもを冷蔵庫の野菜室で保存
夏の暑い時期など、適温より高温の場所しかないときは、野菜室で保存することをおすすめします。
冷蔵庫より野菜室は庫内の温度が高いので、低温障害の影響を受けにくです。
野菜室に保存する場合は、常温保存と同じく新聞紙で1本ずつ包みましょう。
野菜室でも適温よりは低いため、新聞紙を巻くことで冷気からさつまいもを守ります。
さらにビニール袋に入れるとなおよし。
切ったさつまいもが余ったときは、さつまいもがかぶる量の水を保存容器に入れて、冷蔵庫に入れましょう。
またラップで包んで空気に触れないようにしてもOKです。
冷蔵したさつまいもの保存期間
さつまいもを冷蔵庫でそのまま保存する場合、保存期間は1週間ほどが目安。新聞紙を巻いて野菜室で保存するなら2ヶ月くらい持ちますよ。
水に浸して保存する場合は、毎日水を交換すると2、3日くらい保存できます。
さつまいもを冷凍保存
さつまいもは常温保存が基本なので、冷凍保存はあまりおすすめできません。でもさつまいもがたくさんあるときは、冷凍したくなりますよね。
生のさつまいもを冷凍すると、味が損なわれるため、味が落ちてしまいます。
どうしても冷凍保存したい場合には、解凍するだけで食べられる状態にしておきましょう。
冷凍する場合、3種類の方法があります。
カットした状態で保存
さつまいもを洗って切り、10分ほどアク抜きのために水にさらします。
水気をよく拭き取ってから、カットしたさつまいもが重ならないようにジップロックへ。
(解凍したときにくっつかないためです)
空気をしっかり抜いてから、冷凍するようにしましょう。
加熱したものを保存
生のまま冷凍すると低温障害を受けやすいため、加熱してから保存する方法がおすすめです。
丸ごとよりも、カットして加熱したほうが解凍したときに味が変わりにくいため、そのまま料理に使うことができます。
カットしたときの保存と同じように、輪切りや角切りにしてアク抜きをしたら、鍋で茹でるか、電子レンジで加熱しましょう。
少し柔らかくなったら水気をよく拭き取ってから、密閉できる容器やジップロックに入れて冷凍します。
やや固めに茹でたほうが、解凍したときに料理に使いやすいですよ。
ペーストにして保存
使う料理によっては、ペースト状で保存したほうがよいときがあります。
茹でたり電子レンジでチンしたりして柔らかくしたさつまいもを潰して、ジップロックに平らに入れて冷凍します。
包丁の背や箸などでジップロックの上から線をつけておけば、使いたいぶんだけ使用しやすいです。
基本的には自然解凍、時間がないときは電子レンジで様子を見ながら解凍します。
冷凍したジップロックを常温の水に漬けておいても解凍時間が短縮できますよ。
カットしたものなら、凍ったまま調理に使うことも可能です。
冷凍したさつまいもの保存期間
冷凍したさつまいもは2週間~1ヶ月ほど保存できます。なるべく加熱してから冷凍するようにしましょう。
まとめ
さつまいもの保存は常温がベストです。
でも夏場だと、家の中の冷暗所でも温度が高くなるので、さつまいもを新聞紙にくるんで野菜室に入れておくとよいでしょう。
保存方法によって長持ちする期間が変わってきますので、できるだけよい状態で保存したいですね。