手軽にたんぱく質を補給できるプロテイン。
食事から同量のたんぱく質を摂取するのはとても大変なので、筋トレなどをする場合にはプロテインは非常に役に立ちます。
いつでも好きなときにプロテインを飲むために、作り置きしたいと考えている方も多いかもしれませんね。
では、プロテインを作り置きする場合、どのくらいの時間保存がきくのでしょうか。
そもそも作り置きができるのか?という点が気になっている方も、ぜひチェックしてみてください。
そもそもプロテインは作り置きができるのか?
まず結論からいうと、プロテインは作り置きができるといわれています。
ただ当然ながら、作り置きに適した商品ではありません。
プロテインを作ったまま数時間放置すると、細菌や微生物が発生しやすくなるのです。
細菌は、30〜40℃で急速に繁殖します。
そのため、夏場にプロテインをほったらかしにするのはもってのほか!
保冷できる環境にない場合は、飲みきれる分だけ作るようにし、余った分は捨てるようにしましょう。
プロテインは冷蔵庫で何時間保存できる?
プロティンは常温での作り置きはあまり向いていない、ということがわかりました。
でも、冷蔵庫にいれて保管しておけば、「長時間保存しても大丈夫なのでは?」と考える方も多いのではないでしょうか?
冷蔵庫にいれれば、常温よりも長い時間保存することができます。
ただ、冷蔵庫内であったとしても、作ったあとにいつまでも保存しておくのはおすすめしません。
プロテインを冷蔵庫で保存する場合、「半日~1日」を目安にしてください。
意外と長いと感じるかもしれませんが、これは口をつけていない状態での時間です。
1日の間にこまめに飲もうとすると、口内の雑菌がプロテインに移ります。
そこから雑菌が繁殖するため不衛生だったり、お腹を壊してしまったりという原因になってしまうのです。
冷蔵庫から取り出したら、1度で飲み切ったほうがよいでしょう。
プロテインが作り置きに適していない理由
プロテインは冷蔵庫にいれれば、ある程度の時間は保存できます。
ただ、前述のとおり、プロテインは作り置きに適した商品ではありません。
プロテインを作り置きするということは、粉を液状にするということです。
液状にすると、
- 酸化してしまい風味が落ちる
- たんぱく質が変質し、栄養価が落ちる
- 雑菌の温床になりやすい
というようなデメリットがあります。
プロテインは、液状になった瞬間から酸化が始まり、たんぱく質が変質していきます。
そのため、プロテインは放っておくと、風味が落ちたり、もともとの栄養価が下がったりします。
当然ながら、表示されている栄養価は消費期限は粉状で保存した場合のものです。
作り置きしないときでも、湿気には十分気をつけて保存してなければなりません。
たんぱく質が雑菌や害虫の栄養源になってしまうことも!
たんぱく質の栄養価は人間にとっては有難いですが、同じく雑菌や害虫の栄養源としても必要なものです。
栄養源に水分がそろえば、たとえ冷蔵庫内のような雑菌が繁殖しにくい温度の場所であっても、ダニの温床になる条件となります。
プロテインは冷蔵保存であっても長時間の作り置きはできれば避けたほうがよさそうですね。
プロテインを正しく保存してダニから守る
プロテインを作り置きしてからも大切ですが、粉の状態の保存方法にも気をつけなくてはいけません。
プロテインは一度開封すると、湿度や温度の影響を受けます。
ジッパーつきのパウチ容器で保存しているから大丈夫と思っても、小さな隙間からダニが入り込んでいる可能性があるのです。
安全にプロテインを飲むためにも、以下の保存方法を意識してみてください。
- 開封後はできるだけ早めに飲む
- 蓋つきの密封保存容器に移し替える
- 高温多湿、直射日光を避けて保存する
- 乾燥剤をいれる
- 濡れたスプーンを使わない
- 冷蔵庫で保存する
高温多湿の環境は、プロテインにとってもっとも大敵です。
できれば、蓋つきの密封容器に入れ替えて、冷蔵庫で保存するとよいでしょう。
冷蔵庫にいれた場合、常温にしてしまうと温度差で結露が発生しやすくなります。
プロテインを冷蔵庫から出すときは、必要な分だけとって、速やかに戻すようにしてください。
プロテインの作り置きを活用しながら手軽にタンパク質を補給
そもそも作り置きすることでそのたんぱく質の栄養価が下がってしまうようでは、プロテインの恩恵が受けられず本末転倒ですよね。
雑菌が繁殖しない程度に作り置きして、手軽にたんぱく質を補給をしたいところです。
プロテインは作り置きせずに、その都度作るようにしましょう。