「俺のスカート、どこ行った?」第7話、今回は明智くんの回です。
クラスの問題児・明智くんが抱えている闇が明らかになります。
明智くんはのぶおの力を借りて、素直な自分を取り戻せるのでしょうか?
「俺のスカート、どこ行った?」第7話のあらすじや見どころをご紹介します。
「俺のスカート、どこ行った?」 第7話あらすじ
豪林館学園高校2年3組の担任は、ゲイで女装家で変なおじさん、原田のぶお(52歳)。でも、ちゃんとした現代文の教師です!
最近、このクラスの明智が登校して来なくなり、退学するかも知れない、という噂が流れ始めていた。だが、皆から孤立していた明智に対するクラスメイト達の反応は、冷たいものだった。
ある日明智は、退学の件で学校に呼び出され、登校しようとしていた。しかし、そこにはあの「息子に金をせびりに来る」チンピラ親父が待ち構えていた。チンピラ親父は、明智に「お前学校を辞めて、俺に200万返さなきゃならないんだからな。」と、退学して働くよう強要するのだった。
200万!!そんな大金を高校2年生の明智に要求するなんて、何てクズ野郎なの!!許せない。と、テレビの画面を殴りそうになりました。
学校に行くと、明智の退学届は、まだ受理されておらず、ちゃんとした退学の理由と事情を、保護者と共に聞かなければ受け付けられない、と校長に言われる。長井とのぶおも、明智の話を聞こうとするが、明智は頑として拒絶するのだった。
明智は何故、こうまで人を、とりわけ大人を拒絶するのだろう。
後日、長井は明智の退学の事情を聞きに実家を訪ねる。だが、家の前でチンピラ親父に「家では無理だ。」と言われ、何故かキャバクラで話をする事になる。
は?!キャバクラ?なんで??と頭の中が?だらけになりました。
そこで、長井は明智が一人暮らしをしている事を知って驚く。父親は明智に200万返させる為に、学校を辞めさせたのだと言う。その200万は、明智の母親が父親に内緒で渡していたものだった。そして、明智はその200万を頼りに一人暮らしをしながら、母親が迎えに来てくれるのを待っていた・・・。だが、母親は帰って来ないまま、このチンピラ親父が現れたのだった。
明智が、大人を信じられなくなるのも、仕方がないよね。信じて裏切られるのは、本当に辛いし、待ってる間に明智の涙は、もう枯れ果てたんだなって、思いました。
明智の父親は、過去に脱税が原因で仕事を失い、一家離散となってしまい、自身は刑務所に入っていた。そしてまた、事業を始める為に明智に200万を返させるつもりなのだ。
その顛末を聞いた長井は、身勝手な父親に心底あきれ果て、キャバクラ店を後にした。
長井に明智の件を相談されたのぶおは、東条と若林に明智の家庭事情を聞き、明智の行方を捜し始めた。2人もまた、明智の隠された過去を聞き、明智救出に協力する事になった。
そんなすぐに見つかる訳ないじゃない?!って思ってたら、のぶお独自の「おねっとワーク」で、すぐに見つかった!のぶおの「おねっとワーク」凄っ!!
田中と東条と若林は明智を、のぶおはチンピラ親父を、それぞれ迎えに行った。
この2人を呼び出して、のぶおは一体何をするつもり?!
のぶおは、課外授業として、2年3組の生徒たちを謎の場所に呼び出した。
そこには、ボクシングのリングがあり、明智とチンピラ親父を対立するリングに上げた。
のぶおは、「ボクシングで勝負して、負けた方が勝った方の言う事聞くっていうの、どう?!あんた、そういう賭けとか好きでしょ?!」
と、親子対決をけしかけた。
親父は明智に対する肉体的暴力、明智は若林に対する精神的暴力で、同じ立場なのだと言う。
勝負は、一方的に親父が明智を殴って終わった。
明智は、一切やり返さずに、殴られっぱなしだったのだ。「俺、殴れないわ。殴ったら本当にアイツと一緒になっちゃうんじゃねえの?!」と、虐められていた若林の心の痛みを理解し、心の底から謝ったのだった。その目には、涙を浮かべ、かつての自分のしてしまった事を、激しく後悔しているんだろうな、と見ていて辛くなってしまいました。
レフェリー・のぶおの判定で、勝負は引き分け。第2ラウンドは、のぶおVS親父!!「ド三流オヤジ!!」「ゲイ野郎!!」と、互いに罵声を浴びせ合い、対戦は始まった。
果たして勝敗は?!アッパーカットが決まって、のぶおの圧勝!!
のぶおは「あたしの勝ち!学校は辞めない、お金も返さない!2度とこの子に近づかない!いいわね?!」と、倒れた親父に向かって勝利宣言を放った。
東条と明智は、お互い知らずに傷つけ合った事を謝り、離れていた距離を埋め、仲直りする事が出来た。若林は、赤く腫れあがった明智の目元を軽く叩き、「今のでチャラにする。」と、優しい表情で過去の出来事を許した。これで、3人はいい友達になれるかも知れない、そんな温かな空気が流れ、心和む素敵なシーンでした。
だが、それでも明智は学校を辞めると言い張った。学校の教師を信じられない、皆最後には裏切るから、頼りたくない。と言うのだ。
それに対し、のぶおは「お前が裏切られた数だけ、あたしを殴りなさい!」と、明智に決断を委ねた。のぶおは、殴られて自分が気絶したら退学してもいいと、明智の目を真っ直ぐに見て、明智の全てを受け止める事を宣言した。
一切やり返さないのぶおに、明智は途中で言葉を失い、殴れなくなってしまう。
何故、やり返して来ない?!戸惑いと、宣言通りに行動するのぶおに、驚いたのだ!
のぶおは、裏切らない、嘘をつかない大人も居るという事を、明智に伝たえたかったのだ。
のぶおは、殴られ赤く腫れあがった顔で、「困った事があったら、頼れ!どうせ、大人になったら、頼れなくなるんだ。子供なんだから、子供らしく頼って来いよ!そんな大人の真似ばっかしてたら、色んな物なくしちまうぞ!頼れ!明智!!」と、明智の心の奥底に強く訴えた。
一部始終を見守っていたクラスメイトたちも、明智を受け止め、応援すると言う。もう、2年3組は本当に一つの仲間になれたのだった。明智の心のドアは、やっと開いた。
あんなに人を信じられなかったのに、目に涙を浮かべ、照れ臭そうに皆と笑い合っている。
本当に、自分の信じる事を伝えれば、その思いは伝わるんだね、のぶお。
無表情だった、明智の笑顔と涙が見れて、本当に嬉しかった。胸がジーンとするシーンでした。
明智は仕事を辞め、無事に学校に戻って来た。チンピラ親父の心も、明るい方向に向きを変えたようで、ほっと安心出来たエンディングでした。
「俺のスカート、どこ行った?」 第7話の見どころ
「俺のスカート、どこ行った?」 第7話の注目ポイントをご紹介します。
①明智の過去に何が?!
高校生ながら、一人暮らしをし、今度は退学するという。その理由も話さず、周囲の人たちを拒絶する明智。一体、何があったの?どうしてサッカー部を辞めちゃったの?!
②明智の父の変化
かつては、エリートだった父が、荒んで別人のようになってしまったのは、何故?!そして、再び人生をやり直せるのか?!
③壊れた友情
東条や駒井と距離が出来てしまい、クラスでも孤立してしまう明智。このまま、明智は孤独な道を歩むのか?!
④人間不信の明智
大人は信じられない、クラスメイトも友達だと思っていないと言う明智。再び、笑顔でサッカーボールを蹴っていた頃のように、輝いた瞳を取り戻せるのか?!
「俺のスカート、どこ行った?」 第7話のまとめ
やっと明智くんはみんなの前で素を見せることができましたね。
親の愛情って本当に大切だなとしみじみ感じました。
これでクラスで一番の問題児だった明智くんが心を開き、もう問題はないような気がします。
ただやはり気になるのは、のぶおの体調のこと。大丈夫なのでしょうか…。